仮想通貨界隈でときどき話題になる確定申告ですが、株でマイナスだった場合、損失を来年以降の利益と相殺することができます。


たとえば昨年一年間で、株式投資での損失が100万円あった場合、今年200万円の利益が出せれば昨年の100万円分の損失を「穴埋めしてから」今年の利益に対して税額が確定するようなものです。
(今の例だと、今年は200万円の利益が出ているけど100万円しか利益が出ていないと”みなされる”ということです)

損失は最大3年間繰り越せますので、
  • 1年目 マイナス50万
  • 2年目 マイナス50万
  • 3年目 プラス100万
だった場合、3年目の利益に対しては、1年目、2年目の損失を埋め合わせてから課税されるため、実質的に3年目の利益は0円とカウントされ、特別な課税はされません。

もしも1年目、2年目に確定申告を行っていなかった場合、3年目の100万円の利益に対して通常通り課税されるので、税金をいくらか支払うことになります。

だから株で損失が出たら、自力で確定申告しておいた方が良いでしょう。



注意としては、前年のマイナスを帳消しにするために確定申告する場合、勝っても負けても、翌年も確定申告しなければなりません。

2年間は連続で申告する必要があるので、その点だけ忘れないようにしましょう。


また、確定申告するときは、会社員(従業員)の人は年間所得や年間で支払った保険料など、
  • 貰ったお金
  • 払ったお金
も1円単位で申告することになります。

所得控除の用紙や年間所得が記載されたデータがあると、申告しやすくなるはずです。


詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
国税庁(確定申告書作成コーナー)



申告書を作成したら、所得を証明する用紙や保険料を支払った証明となるもの(領収書など)、証券会社から毎年1月~2月頃に郵送されてくる「年間取引報告書」などを持って、最寄りの税務署で確定申告します。

申告期間は毎年2月15日前後~3月15日前後です。

税務署に行く時間がない場合はe-Tax(電子申請)を使うか、作成した申告書、年間取引報告書一式を封筒に入れ、最寄りの税務署に郵送します。




「去年は株で大儲けできたぜ!ガッハッハ!!」という人も、確定申告することで払い過ぎた税金が還付される場合もあります。

医療費や生命保険、火災保険、その他諸々の支払い記録が手元にあるなら、面倒でも確定申告してみることをおすすめします。

基本的に税金を受け取る側(徴収者、国・地方の行政機関)は、「こうやればお金が返還されますよ!」ということを、教えてはくれません。

納税者側が自衛しない限りは余計な税金を納め続けることになる場合があるので、損したくない人は自分で確定申告しましょう。

私も自信がないなりに数年前から自分で確定申告していますが、初めて確定申告した年は2000円くらい還付金を受け取りました。
当時はときどきアルバイトをしており、年間で10万円くらい稼いでいる「エセニート」でした。

年間10万円稼いで2000円戻ってくるのですから、100万円稼いでいる人はもっとたくさん戻ってくるのではないでしょうか?
300万、500万稼いでいる人はさらにたくさんの還付金がもらえる可能性があるので、手間を惜しまず一度確定申告してみることをおすすめします。


マイナンバー制度が完全に普及すれば、確定申告も不要になると思います。
しかしそれまでは自分で確定申告した方が得する場合もあるはずですので、面倒でも一度経験しておくとよいでしょう。


サラリーマンやニート、アルバイト、主婦であれば、専用ソフトなど使わなくても自力で確定申告できます。
初めてやる人は、所得や保険料などの資料を集めたり、データを入力したりするのに時間がかかるかもしれません。
そこがちょっと難点ですが、何事も経験だと思ってやってみてください。



ちなみに損益通算の仕組みですが、FX・先物取引の損失にも使えたはずです。

いま話題の仮想通貨は、税法上では「投資対象の金融商品」として認められていないため、仮想通貨投資で得た利益は「雑所得」というお小遣い的な扱いになります。
損益通算はできないので、毎年利益を出し続けられる自信がない人は、仮想通貨投資に参入しない方がよさそうです。